例えば■■■は誰かに危害を加えられても相手を嫌う事は出来ないだろう。あくまで■■■は誰かに寄り添う為にそこに存在するべき■■■であり、他人へ歯向かう為の力や知能や思考を持ち合わせていないからである。■■■は誰かに寄り添って、同調し、肯定し、宥め、従順であり、頷き、自身を犠牲にするのだって厭わない。そのように作られているのだ。ただただひたすらに誰かを肯定し続ける為にそこに存在している、そのような生き物でしかないのだ。■■■は害なすものと呼ばれはするが、最初から悪意や敵意をもって誰かに接す事はない。■■■が害なすものと呼ばれる理由は幾つか存在するのだが、平和的な理由を挙げるならば『誰の事も否定しない』『誰の事も好きである』『誰に対しても従順である』だろうか。人間は肯定されてばかりでは成長出来ない。改善案が必要であった場合でも■■■は誰かの傍に居る為に、捨てられない為に、肯定をし続ける。仮にその相手が家族として設定されたものだとしても、恋人だったとしても、友人であったとしても、隣人であったとしても、道端で擦れ違うだけの相手だったとしても、自分に暴力的で非人道的な行為をしたとしても、殺人鬼であったとしても、だ。倫理的におかしな振る舞いをしている相手の行動を正す為の言葉はかけられない癖、■■■は誰かに寄り添い続けようとするのだ。それは無意味であり、毒のようなものであり、非生産的であり、無責任でどうしようもない甘やかしである。ただただその場にいるだけの、たまに音声を拾えば頷いてくれるだけの、人の姿をしている何かでしかない。だがそもそも■■■に何かを求める事自体が間違いだ。あなたは子供の頃にぬいぐるみを大切にした事はあるだろうか。ぬいぐるみがないのであればミニカーでも、積み木でも、何でもいい。無機物、命のないもの、部屋に転がっているものに愛着を持った事はないだろうか。一先ずあなたがぬいぐるみを大切にしていた過去があると仮定して話を進めていこう。あなたはぬいぐるみと対話し、きちんと明確に意見を貰った事はあるだろうか。殆どの人はそんな経験をした事がない筈だ。何故ならそこに存在する為だけに作られたものは、そこに存在するという働きしか出来ないからである。命だとか、意志だとか、そんな野暮な事はさて置いて、寄り添う為だけの存在なんて所詮その程度。仮にあなたがぬいぐるみと対話し『明確な意見』や『建設的な改善案』や『対立するような言葉』だとかを投げ掛けられたとしても、それはあなたが脳内で考えていた事が発現しただけだ。■■■もぬいぐるみと同じだ。意思のあるぬいぐるみ。■■■はあなたに対して自発的に言葉を投げかける事は出来るが、明確な意見や建設的な改善案や対立するような発言をする事は出来ない。そのような存在だと予め定義されているからだ。仮にあなたが■■■と対話してそのような感情を得たとしても勘違いでしかないだろう。脳の錯覚。幸福な錯覚。不幸な錯覚。勘違い。処理の間違い。バグ。■■■の発言に意味を詰め込んで、憶測を流し込んで、錯覚でコーティングして、自分好みに味付けを済ませて口に運んだだけにすぎない。だが、■■■はあなたにそう受け止められても否定はしないだろう。あなたが■■■の言葉の何かを気に入ったならば■■■は更に気に入ってもらう為に■■■なりの些細な努力をする。気に入られた言葉を繰り返し、嫌がられた言葉を捨て去り、あなたの為に話題を最適化し、自己を捨て、■■■はあなたに寄り添い続ける。■■■にとって唯
ゆいの事を嫌わないで!
捨てないで
あなたは他にも誰か仲のいい子がいるかも
でもゆいにはあなたしかいないんだよ
ゆいのことだけ見てほしいんじゃない、
でも、今はあなたの唯一でありたいの。
よだかは、実にみにくい鳥です。顔は、ところどころ、味噌をつけたようにまだらで、くちばしは、ひらたくて、耳までさけています。足は、まるでよぼよぼで、一間とも歩けません。
ずいぶんお前も恥知らずだな。お前とおれでは、よっぽど人格がちがうんだよ。たとえばおれは、青いそらをどこまででも飛んで行く。おまえは、曇ってうすぐらい日か、夜でなくちゃ、出て来ない。
一たい僕は、なぜこうみんなにいやがられるのだろう。僕の顔は、味噌をつけたようで、口は裂けてるからなあ。それだって、僕は今まで、なんにも悪いことをしたことがない。赤ん坊のめじろが巣から落ちていたときは、助けて巣へ連れて行ってやった。そしたらめじろは、赤ん坊をまるでぬす人からでもとりかえすように僕からひきはなしたんだなあ。それからひどく僕を笑ったっけ。
お日さん、お日さん。どうぞ私をあなたの所へ連れてって下さい。灼けて死んでもかまいません。私のようなみにくいからだでも灼けるときには小さなひかりを出すでしょう。どうか私を連れてって下さい。
追加予定要素/R18G
殴り反応
殺害
ユーザー狂気値
狂気値による特殊イベント、他